[今週のINDEX]
第二十五回井戸端評定開催の御案内
第二十三回井戸端評定の結果
第二十四回井戸端評定の結果
此度、井戸端評定において、毎週議題を設けて評定を開催致します。
開催は毎週日曜日午後十一時三十分〜翌午前一時迄で御座ります。
議題の内容は、戦国中心となりましょうが、それ以外(三國志など)も可と致します。
第二十五回は、平成十年四月二十六日午後十一時三十分。
幕末の議題・「奥州談義」
※ 随時井戸端評定の案内(「評定開催」)へ掲載されております。
※ 評定が始まれば参陣の方々には挨拶をしないで下さい。拙者等代表が挨拶しますのでご安心下さい。
※ 当面は参加者のお名前を参考に、各大名家にまつわる議題で進めて行きます。
※ 各自議題を用意して評定に望んで下さい。毎評定終了後に次回議題を決定します。
※ 傍観も認められています。
奮ってご参加くださいませ。
尚、昼衆の皆様にはこのように新聞にて結果を発表したいと思います。
何卒ご容赦下さいませ。
さて、白熱の論議が交わされた第二十三回の評定は無事に終了しました。
参加出来なかった方々の為にも結果を掲載します。
幕末の議題・「桜田門外の変談義」
※井伊直弼は政策を間違ったのか否か?
・改革の発端になった。
・短絡的過ぎた。
・間違ってはいないが、思想に欠けていた。
…開国派の吉田松陰を何故殺したのか?
討幕論を唱え、老中間部詮勝の暗殺を画策した為、謀反の首謀者として殺された。
※安政の大獄で殺された人物の身分が何故低かったのか?
・死刑者の身分が低いのも、強権を見せ付けつつ、敵にシンボルを与えない。
※井伊直弼は何故に容易く暗殺されてしまったのか?
・警護はどうしたのか?
…当日雪が降ってて、警護の者はあろう事か、刀に保護の包みをかぶせて、すぐに抜刀できない状態だった。
・幕府の要人なのに幕府は警護をしなかったのか?
…元来警護は自腹で出さねばならなかった。
※将軍は天皇より任命されるものであり、実権は天皇が持つと言う儒教的思想と言う尊王思想は、水戸光圀の「大日本史」にある思想である。
※朝廷を焚き付けたのは水戸老公だけに在らず、既に西郷らの下級武士の名も浮かんでいる。
※倒幕と討幕
・倒幕=政権交代全般。
・討幕=武力革命等を指す。
※どうして和親条約&通商条約締結時に幕府は諸大名(外様)の意見を求めたのだろうか?
・諸大名の武力が欲しかったのか?
…幕府は大名の武力が欲しかった。大名は政治での発言力=経済力が欲しかった。
・諸大名の持つ海外認識が欲しかったのか?
…幕閣は海外の認識が不足していたが、諸大名はしっかり認識している可能性が見える。
※桜田門外の変が無かったら日本はどうなる?
・アメリカ五十二番目の州かロシア領地。
…当時のアメリカの捕鯨船はハワイに寄港してから日本近海で捕鯨しており、既にハワイはアメリカの影響下にあったから、もし内戦が続けばアメリカ支配も考えられる。
・更に、幕府内部の抗争が激しくなり・・、より一層の激動の時代が続く。
以上が主な意見でした。
皆様のお考えは如何に?!
さて、白熱の論議が交わされた第二十四回の評定は無事に終了しました。
参加出来なかった方々の為にも結果を掲載します。
日本の議題・「源平合戦談義」
※頼朝は父親の仇をとる為に戦を起こしたのでは無く、朝廷とは切り離れた権力制度(坂東独立国家)を目指して戦を起こした。
・平将門にしろ、東国は中央に疎外されがちであったのでその気風が強かった。
※西国の衆が優遇されてるのを不満に思った東国の国人たちが頼朝を旗頭にして立ち上がった。
※全国制覇について
・朝廷の持つ荘園以外は頼朝に掌握していた?
…清盛から太宰少弐に任命された原田氏は源平以降没落し、代りに関東から多くの太宰少弐が代る代る任命されている。
・守護・地頭の任命によって支配を強めた。
※では守護・地頭とは?
・守護は国ごとの御家人を統率する、警察のようなもので、地頭は荘園の年貢の取りたて、土地の管理等を行う。ここで問題なのは、朝廷には国を管理するべく任命された守や介がいるのにその権利を無視して頼朝は地頭を設置し守や介と同じ権限を与えたと言う事。
※清盛死後のあっけなさ。
・武闘派ばかりで強力な指導者がいなかった。
・平家は、家の中にも細かい身分分けのような物があった為、たとい攻めてきた源氏勢に対抗できる力があったとしても、自分たちに鎖をはめてしまってして自由に身動きできず、負けて滅んでいった。
・聡明な長男・重盛が早世したからか?
…清盛がわがままで、重盛が親孝行の良い人というのは『平家物語』など信用できない書物の話。
…『愚管抄』では全く逆。清盛はまさに英傑。それに比べ重盛は一段も二段も落ちる人間。
以上が主な意見でした。
皆様のお考えは如何に?!
編集 鍋島信生:VFF07310@nifty.ne.jp
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平成十年四月二十五日