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其の76

其の78




歴史game のお話 其の77


風柳斎さん
E-mail:
ventulus@po.net-ibaraki.ne.jp

まずは環境説明

 さて、またまたやることになりました、天翔記リプレイ。
 未だ、いい加減にやめろと言う声もございませんので、FAさんの要望通り、松平清康にてはじめさせていただきます。
 本編に入りますまえに、ゲームの設定などをお知らせいたします。
 武将行動志願・有り、姫武将志願・従来、戦争・計略・死亡頻度全て多。難易度は、難級です。
 他に、特別制限ルールとして以下のようなものを設定しました。
 内応をかける場合、支度金を持参してはいけない。それでも、能力の高い武将ならば仕官年数の長い相手を調略できますが、終盤の秀吉のようなS級武将相手には自殺行為になります。
 暗殺の対象にしてよいのは、実行武将の戦闘もしくは知謀で高い方が、相手の戦闘と知謀を合計した値以上の場合のみ。190の戦闘をもつ服部半蔵が暗殺できるのは、戦闘と知謀の平均が95の武将までと言うことです。
 では、お楽しみいただければ幸いです。

風柳斎さん
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風柳斎の手記・第一幕

 初期武将の能力
松平清康政治55
(140)B
戦闘70
(174)A
知謀54
(138)B
野望68魅力88
阿部定吉政治60
(138)B
戦闘46
(116)C
知謀32
(74)B
長坂信政政治18
(50)C
戦闘61
(152)A
知謀23
(68)C
(菅谷勝貞政治51戦闘76知謀61参考までに)

 どうも、風柳斎でござる。謎の流浪剣士と思ってくだされ。もっとも、今では流浪の剣士ではなく、三河に逗留している身でござるが。
 松平清康殿の客分として、岡崎城下の庵を使わせてもらっております。
 なになに、おまえは誰だと? 細かいことを気になさってはいけませぬな。大物になれませぬぞ。
 拙者の歳でござるか ……そうでござるな、今は天分三年、ならば十歳と言うことにしておきましょうか。ほれ、この通り子供でござるし。
 しかし、なかなかよい緊張感でござるな。東は今川、西は織田がおりまする。既にこの両者は同盟を交わしている模様。友好関係も築いておらず、むしろ敵対関係にあるこの二国が、じきに岡崎に目を向けるは疑いようのなきこと。拙者の身も危のうござる。
 されど、恩義ある清康殿の窮地を見捨てるわけにもいきませぬ故、なんとか松平家を大国への仲間入りをさせなければなりません。
 では、どうすればよいのか。
 状況の判断からいたしましょう。
 我が国五千にたいして、今川一万八千、織田九千の兵を有しております。もし一方が岡崎に侵入したならば、もう一方が加勢するはず故、防衛時の敵は二万七千と言うことになります。
 岡崎には猛将が二人います。当主清康殿と、血槍九郎信政殿でござる。では、織田今川の猛将はというと、織田信秀(72)と山口教継(58)この二名が織田家。今川には、太原雪斎(72)ほか四名(50代)でござる。
 今川家臣団は概しておつむが弱うござるが、大原雪斎の知略(79)は脅威でござる。織田の平手(61)、林(54)の両名もやっかいに思いまするな。
 そしてまた、もう一つ重要な要素においても、我が松平家は絶壁に立たされていることを痛感させられます。我が国の収入、金米共に三百に足りませぬ。織田は金の入りが二百ほど多い程度でござるが、今川の収入はおよそ、金が二千で米が九百でござる。
 この国力の差は、早々に埋めねばならぬものでござる。
 さらに人口の違いによる兵の増加力にも問題があるのでござるが、考えるだけ胃が痛くなります故、省きましょう。
 風の噂によると、武田家の家臣団というのは、どんな大名でもよだれを垂らしてほしがるほど優秀だそうで ……一人ぐらい、分けてくれても良さそうなものですが ……。
 とまぁ、さんざん愚痴を書いてきましたが、実際上はほとんど選択の余地はありません。
 東に向かえば、よしんば今川討ち下したとて、次は北条小笠原さらには武田でござる。なんとか、織田を討つ手を講じましょう。
 清康殿に、恩返しをしなければ。

 但し書き
 風柳斎は武将として登録したりはしていません。ただ、今までの書き方が疲れたものですから、こういう形にしたわけです。結構疲れるものなのです、あれでも。もっとも、武将として登録していないだけですけどね ……ふふっ。
 どういう意味か分かった方でも、ここに書き込んではいけません。後で遊ぶつもりですので。
 それにしても ……菅谷勝貞はなんて優秀なんでしょうか。今回、切に感じました。

風柳斎さん
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風柳斎の手記・第二幕

 拙者は春先、岡崎城に登城した。
 清康殿にこう申し上げた。
 勝てます。今なら織田に勝てます。信秀の軍勢はまだ編成を終えていません。清康殿と長坂殿が兵を率いて決戦を挑めば、敵は信秀の三千だけでしょう。それに、拙者が見たところ、山口教継は織田家への忠義薄いようでございます。
「 ……そうか ……。今川はどうする?」
 動けますまい。北条が隣にあっては、すぐにこちらに兵を向けることは出来ませぬ。確かに、危険な賭ではござる。されど、このままでは座して死を待つのみでござる。
 幸い、織田家攻略後の憂いはそれほどありませぬ。斯波、北畠両家とも勇将はおりません。すぐに攻め込んでくることはないはずでござる。
「分かった。春中に戦を仕掛けようぞ」
 お聞き入れいただき、まことに光栄にございます。
 徴兵の後の訓練。さらに再編成と山口への調略がすみ、清康殿は出陣なされた。
 拙者の予定通り、戦は勝ちを収めた。しかし、平手政秀が仕官を断ったらしい。
 清康殿には、生かして放すように言ってある故、心配はいるまい。信秀もまた、解き放すことを上策と、お伝えしてある。
 なぜならば、今は武将がほしい。たとえ、他国に登用されたとしても、内応さえかけられれば、自国の力となる。長期戦略でござる。無論、リスクも大きいが。
 内応、内応と言えば、土岐家の家臣団は主君に全く忠義を尽くしていない模様。これは面白いな。清康殿にお伝えせねばなるまい。
 土岐と斯波の同盟。さらには、北畠と本願寺が対松平条約を結んだらしい ……次なる仮想敵国は、どちらがいいかな。
 な ……! しまった!! 迂闊だった。長井親秀などに下手に手を出せば、こうなることは分かっていたはずなのに ……。織田信光 ……今の当家にはなくてはならない武将 ……清康殿になんとお詫びいたそう ……。
 今川と小笠原の同盟。そして本願寺北畠の同盟 ……あ、頭が ……どこかで出会ったような状況 ……外交的に包囲されている状況 ……う、何故か初めてじゃないような感じが ……。

 追記
 今回の特筆成長武将。
 松平清康 戦闘88 前回比+16
 長坂信政 戦闘67 前回比+6

風柳斎さん
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風柳斎の手記・第二幕外話「電撃作戦」

 鳴海城への出陣後、今川の不戦が伝えられた。
「風柳斎殿の、予定通りでございますな、殿」
「うむ。しかし、何故病弱を理由に、儂に仕えてはくれぬのだろうな」
「はて ……初陣には申し分ないお年なのでございますがな ……」
 道中信政と話をしつつ兵を進めた。
 敵はあらかた出陣してきたようじゃな。山口も出ておる。
「まずは信秀を引きつけましょう。その後、山口を呼び寄せた方がよいと存知まする」
「信政、お主甘いな。確かに、そうした方が山口の兵が孤立することを避けられよう。だが、儂は山口などいらぬ。あのように、軽く主を裏切る約束を交わすような男はいらぬ」
「 ……しかし、戦局が ……」
「変わらぬよ。たかだか千人の兵で、この戦は変わらぬ」
「 ……は…」
 信政に命じて、山口に寝返りを要請させた。
「予定通りでございます」
 儂は頷いた。
「儂は先に発つ。信政が来る頃には、信秀との戦のまっ最中じゃ。頼りにしておるぞ」
「はは!」
 六千の兵に下知をくだし、進軍を始めた。
 む! 信秀め、山口にはかまわずこちらにきおったか。かまわん、兵では勝っておる、恐れず突き進めぃ!
 山口が信秀の背後を突いた。
 たまらなくなったか、信秀は山口勢に突撃を敢行し、奴を生け捕った。ふ、予定通りじゃな。既に信秀の兵は二千足らず。
 信政の軍も追いつき、もはや奴に勝機はない。
 二日に及ぶ正面決戦にて、信秀を退却に追い込んだ。
「殿!」
「うむ。あとは突撃じゃ! 名古野の平手、林勢は儂が討つ。信政は鳴海を落とせ」
 名古野城攻めは、大したものではないはずじゃ。守は、さほど戦慣れせぬ者ばかり。兵力的には、互角といえようが、儂はあのような者共に負けるほどやわではない。
 ぬ! 織田信光に焼き討ちされた! 小賢しい! ……焦ってはならぬな ……。時間をかければ、損害少なく落とせる。
 四日後。
「よし!」
 全軍突撃! 名古野は儂のものじゃ!

 追記
 またやってしまった。この書き方は大変だから、むりやり拙者が語り手になったにもかかわらず ……。

風柳斎さん
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風柳斎の手記・第三幕

 さてさて弱った。清康殿へは、なんと進言したらよいだろう。
 収入の方は、金850の米650と落ち着いたが、このままではどうしても滅亡は免れない。うーん弱った弱った。
 おや? 誰か訪ねてきたかな? 清康殿の移動と共に、拙者も鳴海に来たが、それを知っている人間はそれほどいないはず。
「風柳斎殿。お知恵を貸していただきたく、参上した次第でござる」
 長坂殿。これはまた。拙者でよければ何なりと。
「かたじけない。実は ……兵がおりませぬ。いえ、今はいるんでござるが、今松平家で有する城全てで雇えるだけ雇ったとしても、三千ほどしか集まらぬのでござる。このままでは、身動きとれず、周辺の総攻撃を受けてしまい申す」
  ………そうでござるな。拙者も、今それを考えていたのでござるよ。確かに、このまま行くと、兵を雇うことが出来ず、いずれ攻撃を受けたときに補充が出来ませぬな。
「どうしたらよいかのう」
 住民を流出させる手もありますが、残念ながら、そう言ったことに精通するお方がいない。そうすると、手は二つ。今ある領土を開発し、国を豊かにするか。さもなければ、他国を侵犯し、豊かな国を奪うかのいずれかでござる。
「 ……む、むぅ ……豊かというと、長島願証寺か、清洲あたりでござるな ……」
 左様でございます。されど、願証寺の鈴木三太夫には手が出せますまい。
「 ……! なんと! 松平の力では、くそ坊主の集団ごときに勝てぬと! 風柳斎殿!」
  ……い、いえそうではなく ……容易くは勝てないでござろうという意味でござるよ ……。
「 ……失礼した。少々頭に血が上りもうした。許されよ」
 はは、気になされますな。にしても ……どういたせばよいでしょうな。
「やはり、裕福な清洲などいかがかな」
  ……つろうござるな。清洲に攻め入れば、土岐や浅井まで介入することになり申す。そのとき、もし両家が斯波についたとすると ……。
「むむ ……では ……」
 やはり、内政でござるな。幸い、阿部殿と林殿は政治が得意故、はかどりましょう。出来れば、平手殿に、松平領内へお戻りいただきたいが ……。
「信秀殿と共に、今は願証寺でござる」
 戦が出来ぬのが、少々不満そうでござるな、長坂殿。
「 ……いえ、その様なことは ……ただ、訳をお聞かせいただきたい」
 いいでしょう。 ……まず、今戦の巧者と呼べるのは、長坂殿と清康殿のお二方だけと言うことです。清康殿は、山口が嫌いのよう故、ひとまず数には入れずにおきましょう。
 そして、今は鳴海にお二人ともおります。何故なれば、ここにいれば、岡崎も名古野も守れるからでござる。このことは言い意味を持ちます。
 少ない人数で、国を守れること。隙が出来ないことでござる。
 斯波を落としたとなれば、今度は領土を守るのに、武将が大勢必要になります。今、松平家にその様な人はおりませぬ。
「 ……守りのためでござるか ……」
 国守れねば、天下はねらえませぬ。問題は、他国がどのような行動を見せるかでござる。こればかりは、推理もあてにならぬ故、起きてみなければ分かりませぬ。
 出来れば、近隣の国とはしばらく仲良くしたいですな。
「北畠も、本願寺も、今川も斯波も、皆松平を目の敵にしているようで ……」
 本願寺は、幾分疑問がありますが。北陸を目指しているようにて。しかし、どのみち敵に回ることは変わりませぬな。
 ここを切り抜けられねば、明日はありませぬな ……。

FAさん

真の大功労者はHiro.K殿

ちゃちゃお殿、拙者は大功労者などではない。
それはここに書き込んでいる多くのユーザーが知っておる事じゃ。
貴殿こそ大功労者ではござらぬか?
貴殿のリプレイによりここの書き込みに火がついたのだからな。
いや、真の大功労者は他でもないHiro.K殿であろうよ。
初期のここの変わりようといったら、なかった。
昨日できたばかりのコーナーが今日には消えている、Hiro.K殿はあるユーザーと協力して必死になってここを盛り上げようとなさっていた。
そのユーザーの意見で良いと思われるところを採用し、それゆえ、そのユーザーも必死にHiro.K殿を支えようとしておった様じゃ。
Hiro.K殿は、仕事も忙しい、体調をこわすこともあったようだ。
それにもかかわらず、いろいろなことを試しておられた。
そして今回の大改修。
よう頑張っておられる。
真の大功労者はHiro.K殿であるとは思われぬか?

伊達 政宗(管理人)さん
E-mail:
HiroK@hiro.org

自動版開設にあたって

皆さんご機嫌麗しゅう。出しゃばり政宗にござる。

FA殿のご投稿内容に伴い、改修についての所感を二、三。
本来であれば、かような改修によりわしのような管理人は前面に出るべきでは無いと存ずる。
お褒めを預かり恐縮にござりまするが、功労はわしではござらぬ。
皆さんあっての「歴史SLG」にござる。現に今回の自動掲示板についての企画はご要望が多数あり実行に至り申した。
到底わし独りではかような発展は遂げられぬ。いかに開設、普請がわしであってもそこに参加者の皆さんが居て下さらねばここは決して成り立つまいて。
というわけで、今後もさらに(かような出しゃばりを)自粛致そうと思いまする。

さて、自動掲示版についてのお知らせを二、三。
リプレイは今まで通りこちらで行って頂きたいと思っておりまする。
いわゆる、じっくり型は従来のご投稿にて。
そして、リアルタイムさが重要または気軽な内容は自動掲示板へと思っておりますれば、今後も何卒よしなに。
あと、長文投稿において途中で切れてしまうといった問題が発生しておりまする。
現在調査中にござりまするが、あまり長い文章は分割してご投稿下されます様、ご協力の程を。
自動掲示板の繁栄は切に望んでおりまする。今後も諸々の問題が発生致すかと思われまするが、少しづつ解消して行く所存にござれば何卒ご容赦。
ちなみに、タグは危険を伴いますれば使用不可とさせて頂き申した。これもご容赦。

ではでは、今後はさらに歴史好きの皆様の力になれるHPとなる様切に願っておりまする。

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