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其の102

其の104




歴史game のお話 其の103


クリスタルロッドさん
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g-kuri@ghr.co.jp

将星録リプレイ始めます

 みなさんはじめまして。クリスタルロッドです。
ちゃちゃおさんのリプレイに触発されまして、私もやってみようと思いましたので、どうかしばらくおつきあい下さいませ。

ゲーム名将星録PK(正式名称:信長の野望将星録パワーアップキット)
シナリオシナリオ6 1555年4月 清洲入城
選択大名大内 義長
条  件難易度−上
編集モードは使用不可(ただし姫武将が出たら寿命だけ変更しようかな^^;)
ロード技は使用しない

 こんなんで行ってみようと思います。シナリオ6の大内を選んだ理由は、

・大名が適度に弱いのがおもしろい(戦闘が高くて5000の兵を率いると破壊的すぎる)
・武将数が多く最初にいろいろ出来る
・1城しか持ってないので姫武将が出やすい(これって正しいの?)
・山口城で移動力の修行が出来る(これですよこれ)
・大友宗麟の弟である(同盟しやすいかな?)

 こんなところですね。それではいってみようと思います。

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初動−1555年4月

 さてスタート時の山口城の状況ですが、城防御度が200台しか無く城規模もLV3しかありません。また金収支が1桁の黒字しかないので、早急に収入源を確保しないといけません。幸い武将は8人もいるので、適材適所で活用させてやるとしましょう。外交面では、大友、龍造寺と同盟していて、毛利、尼子とは友好度が低くなっています。また朝廷との関係がよいのですぐに官位を取得できそうです。

 以下は大内義長談です。(笑)

「それでは仕事をはじめるぞ。まず城の改修を担当するのは建築技能を持っている陶晴賢と天野隆重の2名。それっ、働け! ビシッ
 次に収入確保だが、我が家臣には商業技能を持ってるのは益田藤兼しかいないので、彼は町づくり専従とする。あと農業技能のある吉見正頼・広頼父子とうちの筆頭家老である弘中隆兼には、兵を1率いて周辺の港を占拠してもらう。正頼は日本海側、広頼は瀬戸内海側、そして弘中は対馬の港と銀山を押さえるのだ。それ行け! ビシッ あっと、兵糧は一人20ずつしか持って行くなよ!
 あとはいつ商人が来ても対応できるように留守番を置いておく。内藤隆春よ、そちにまかせたぞ。そこでしっかり座っとれ! ビシッ
 えっ、ワシはどうするのかって? わ、わしはだな、京の都で蹴鞠の大会があってな、はは、まあちょっくら行って来るわ。ばははーい」

 何だか無責任なノリの大名ですが、彼には畿内で重要な仕事があるので、蹴鞠などしている暇はないのです。彼の仕事は、官位をもらうことと、優秀な忍者である百地三太夫を連れてくることです。金1000を持っていってすべて百地の取込に使う予定です。さてどうなることやら。

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収益増大−1555年12月

 弘中隆兼の対馬銀山接収が完了した時点で山口城の金収支は586の黒字が出ています。これだけあれば開墾や治水を存分に出来るというものです。
 さて肝心の大名の方は、10月にやっとこさ京に到着して、早速西市佑の官位をもらい、次月は伊賀に赴いて百地の取込に挑戦しました。こちらは2回目の説得で取込が成功しました。あとは官位を取れるだけとって帰る予定です。
 山口城の状況ですが、城の防御度が500を越えた時点で、天野隆重を城に引っ込めて、移動力の修行待ちをします。彼の修行が済んだら、とある大仕事が待ってますので楽しみです。

 ここで天野隆重の城代体験記(笑)をお送りします。

「いやあ、陶殿と共に我が山口城の改修工事に携わって数ヶ月。ずいぶん立派な城になったものだと感動していたら突然御館様からの指令が届いて、

『城の改修は尾張守(陶晴賢)に任せておぬしは城代として他の家臣の仕事の差配をしてくれ。
 追伸 宮中の蹴鞠大会では今川治部殿の御曹司にしてやられたわ。こんどこそあやつをぎゃふんと言わせてやるぞ』

などと書いてある。改修の仕事から外されるのは少々不愉快だが、城代として他の家臣に指図が出来るのは愉快なことだ。ところで今川治部殿の御曹司とは今川氏真殿のことであろうか。やつは名門今川家の嫡子で、我が御館様は大友から来た養子だから、その辺でも勝負にならないのかもな。
 そんなことより城には港占領部隊(って兵士1だけど・・・)が帰還してきたので、彼らに次の仕事を指示しなければならない。城の金蔵には多少余裕があるので、じゃんじゃん農地を整備しようと思う。早速吉見正頼に鍬を持たせて治水を命じ(命令するって気持ちいいなあ)、吉見広頼には同じく鍬を持たせてみすぼらしい田んぼの改良を指示した。そうしてる間に筆頭家老の弘中様が帰ってこられた。彼に命令するのは第二家老のそれがしでもちょっとはばかられるので、とりあえず対馬への長旅の労をねぎらい、御館様からの書状を見せて、とりあえずそれがしの命令に従うことを承諾してもらった。だがとりあえず1ヶ月だけ休ませてほしいと言われたので、その通りにしたら、なんと次の月に商人がやってきて、二人で売却とアイテム購入を行うことが出来た。諸国に顔の広い弘中様のこと、まさか商人の来るのを予知していたのであろうか。いや、まさかな。」


 さすがに第二家老(って勝手に呼んでますが・・・)だけのことはあって、見事に仕事の差配をしているようです。しかし筆頭家老の弘中隆兼の方が有能で影響力があるので、それで二人の間がギクシャクしなければよいのだが、もうじき天野は修行に出るのでそんな心配はいらないでしょう。それよりアイテム購入でかなり資金が苦しくなってきたので、そこをどうするかが今後の課題です。まあ収支が大きく黒字状態なので、何もしなければどんどん金がたまるはずなのですが、これから新田開発に総力を挙げるとすれば新たな収入源をまた確保しなければなりません。さてどうなるのか。次回をお楽しみに。

クリスタルロッドさん
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g-kuri@ghr.co.jp

将星録 大内リプレイ第2回

 将星録 大内リプレイ 第2回

 私はリプレイを書くのがこれが始めてで、文章とかもまだまだ洗練されていないですが、楽しんでもらえてますでしょうか。
 自分で書いてみると、ここにリプレイを投稿していた人の苦労がわかってとてもよい体験をしていると感じています。1時間前のゲームの内容を思い出せなくなったり、記録が不十分でいつ何が起こったかつじつまが合わなくなったりで、もうこうなったら方言の不十分さとあわせて「脚色しまくり」で書いていくしかないかなって感じなので、まあ読んで楽しいものが書けたらいいな、と思ってます。

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九州−1556年 6月

 ゲームは2年目に突入して、山口城もずいぶん立派になってきました。待望の姫武将は登場しなかったのが残念ですが、百地三太夫が六角義賢の攻撃を受けて(これは予定通り)、なんとか捕まらずに逃げてこれたのがよかったです。彼は城攻めに最大限の活躍をしてくれるはずなので楽しみです。
 また天野隆重が現在移動力の修行中で、修行が済み次第佐渡金山と日本海沿岸の港を占拠させるという壮大な計画が待っています。これにより金収支を2000近くまで上げられるはずです。そうなればもうお金は使いたい放題になるに違いありません。(本当か?)

 それでは今回は大内家筆頭家老の弘中中務大丞に語っていただきます。

「ついにワシの出番か。大内家きっての戦略家で諸国の情報を知り尽くしているこのワシならば大内家を発展させられるだろう。

−−−んっ、「政治力は吉見正頼の方が高い」だと! ふん、あんな土いじりしか能がなくて人なつこいだけのやつと一緒にするでないわ。
−−−んっ、「政治も戦闘も知謀も陶晴賢の方が高い」だと! やつはちょっと信用ならぬ所があるのでワシが監視しておかねば危ないのだ。よって大内家の方針を定められるのはワシしかおるまい。がっはっは。

 それはさておき、早速ワシの戦略眼を披露するときが来たようだ。まずもって重要なのが、山口城の防衛である。そろそろ毛利家が軍勢をこちらに向けてくるはずなので、これをきちんと撃退できなければなるまい。このための要員は筆頭家老で戦闘の高いワシと、城のそばで改修作業中の陶殿と百地殿が担当する。ただこのときに重要なのが、陶殿の使い方だ。やつが敵国に捕まってしまうと、十中八九寝返ってしまうというなんとも情けないやつなので、名馬が手に入るまではやつを前線に出さず、絶対勝てる場面で、しかもそれで敵が全滅できるところでしか使ってはならないのだ。よって迎撃戦の主力はこのワシ、遊撃軍として百地殿、そして最終人型決戦兵器・・・じゃなくて最終決戦軍に陶殿を当てる。陶殿には、『最後に勝ちを決めるのがうちで最強のお主の役目だ』などとおだてておいたので、不満など抱かずにやってくれるだろう。やつとワシは大内家の武闘派同士ということで表向きは仲が良いことになってるからな。がはは。

 続いて外交面だが、龍造寺との同盟が切れて、大友との同盟も残り期間がわずかとなってきたようだ。龍造寺はさておき、大友との同盟はなんとしても維持しなければ、毛利との決戦は不可能であろう。
 ところが悪いことに、我が家中には外交能力を持った武将が一人もいないのだ。これをなんとかするには、外交書を買い求めるか、外交能力を持った武将を引き込むしかあるまい。そこで現時点での最良の方策は、使者を一人出して大友との同盟を継続し、その足で阿蘇惟将殿を説得して我が陣営に引き込むのがよかろう。そして阿蘇殿は同盟国である大友領内を悠々と通過して軍勢をそのまま引き連れて帰還させる。これぞ一石二鳥、いや三鳥の戦略といえよう。そうそう言い忘れたが、阿蘇殿は在野武将なのに外交技能を持つ希有な武将なのだ。阿蘇殿がうちに来てくれたら、御館様が京へ行ってしまっても近隣の外交に使えるのでとても助かるのだ。

 さあそれでは使者を決めねばなるまい。今城の付近にいて手が放せるやつはワシと陶殿と百地殿の三名じゃ。それで誰を使者にと思ったら、

陶『御家老様は城の中で暇そうですね(トンテンカンテン)』

な、なんだとー(怒)
わしは毛利の襲来に備えて四方八方に目を光らせておるというのになんたる言いぐさ。それにワシが外交に出ていったら陶殿と百地殿しか防戦要員がいないではないか。これはかなりまずいので何とか陶殿を説得せねばなるまい。

弘中『なあ陶殿、おぬしの方がワシよりも政治に長けておられるから、ぜひこの外交の任についていただきたいのだが』

陶 『いえいえ、御家老様もなかなかのものにござりましょう』

弘中『いや、これはワシよりもおぬしの方が適任なのじゃ。何よりおぬしは御館様とは相性が悪いくせに大友家の面々とはウマが合うではないか』

陶 『・・・そこまでおっしゃられるなら拙者が行きましょう』

 何だか無理矢理納得させてしまったが、山口城防衛のためなら仕方がないというところだろう。それに陶殿ならこの困難な外交の任務も立派に果たして帰ってくるはずだ。なにしろワシは昔から陶殿の高い能力を評価して何かと援助してやったからな。がっはは。」


 うーん。「戦略」などと言ってる割には内政の話が少しも出てこないところはご愛敬といったところか。しかし使者として九州に赴いた陶晴賢は見事に
「大友との同盟の延長」(金1000,交渉期間1ヶ月)
「阿蘇惟将の取込」(金800,同2ヶ月)
という当初の予定だけでなく、
「松浦隆信の取込」(金200,同5ヶ月)
まで成し遂げて帰ってきたので、まあ大成功といえましょう。ちなみに有馬と大村はすでにどこかの大名家が取り込んでしまったようです。
 それでも松浦の取込により、港5つと鉄砲2000丁が手に入ったのはかなり大きいです。これで名馬と短筒が手に入れば陶晴賢に持たせて騎馬鉄砲隊が編成できるぞ。楽しみ楽しみ。

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衝撃の(笑)次回予告

 1557年正月、大内家を揺るがす大事件が勃発!?
 年賀の総登城が緊急の会議となり、侃々諤々(かんかんがくがく)の大論争が巻き起こる!?
 次回大内家リプレイ第3回「大評定」お楽しみに。

クリスタルロッドさん
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将星録 大内リプレイ 第3回

将星録 大内リプレイ 第3回

 前回の次回予告に「1557年」と書いたんだけど、年表を見てみたら例の事件は「1561年」と書いてあった。やはり記憶だけで書いててはいけませんね(^^;)
 ということで、今回のエピソードは1561年になりますが、そこまでの経過をさらっとお伝えします。

 まず山口城下の内政の進み具合は、城防御度が700を越えたために城から8マス分の領地を確保できて、南東の佐波川流域をほぼ全面田んぼにしました。これは兵糧収入確保のためであると同時に防衛上重要な役割を果たしています。どういうことかというと、毛利の軍勢が迫ってきたときに、田の中で足止めされている所を、こちらは城から出撃して横槍を入れることが出来るのです。そうすると最初の1ターンはノーダメージで敵を攻撃出来るので、地形防御の低い田んぼにいる敵軍はたいてい1〜2ターンで全滅できます。
 河川流域から外れる平地は、すべて町を建設します。丘陵地域はまだ未開発です。それはまだ新田開発が完了していないので、人手が回せないのです。日本海側の平地はまだ手つかずです。一気に城レベルが上がったので、あと2〜3年後でないと手が回らない状態です。
 天野隆重の孤独な佐渡金山接収部隊(兵1、兵糧100)(笑) は、隠岐や若狭の港も押さえることができ、無事に帰ってきました。現在の金収支は2000を越えています。
 移動力の修行が済んだのは、天野隆重、吉見正頼、百地三太夫、陶晴賢の4名です。早く大名の大内義長や筆頭家老の弘中隆兼も修行したいのですが、たまたま城を離れていたりして修行できていません(^^;)

 それではリプレイ第3回、はじまりはじまりーぃ(笑)

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大評定−1561年1月

 「つ、ついに待望の姫が登場!!!」

 衝撃の知らせが大内家中に走る。大名の大内義長は全家臣に総登城を命じる。山口城内の大広間に集まった家臣たちは年賀の挨拶もそこそこに、姫の処遇に関する緊急の大評定を開始した。

 ・・・てなわけで今回は、この大評定の様子をお送りします。


大内義長「おお、皆集まったか。」
家臣一同「おうっ」
大内義長「ではこれより我が姫を披露するとしよう。ほれ、入って参れ」

 パンパンと手をたたく義長。侍女と共に姫が大広間に入ってきて皆の前を通り、義長の隣に座る。顔を上げた家臣達の視線が姫に集まる。

吉見広頼「(ヒソヒソ)な、なんかとても美人とは言えぬ容貌ですなあ」
吉見正頼「(ヒソヒソ)これ、そういうことを口に出して言うでない」
「そこっ、何か言ったぁ!」
吉見父子「い、いえ。滅相もございません」(ひれ伏す)
大内義長「これっ、今はそんなことをいってる場合ではないわ。皆に集まってもらったのは、ほかでもない、この姫の処遇を皆と詮議しようと思ったのじゃ。」
陶晴賢「それはつまり、これから姫として育てるか、それとも元服させて武将とするかどちらにするかということですな?」
大内義長「その通り。これは大内家の将来を大きく左右する一大事なので、皆の意見を求めるのじゃ。では意見のある者から述べよ。」
益田藤兼「では町奉行の拙者が存念を申し上げまつる。当家を継続的に発展させるためには、なんといっても跡継ぎを立てることこそ肝要。よって姫は元服させて正式な跡継ぎとして家中の動揺を防ぐべきかと存ずる。」
陶晴賢「いや、それには反対でござる。この乱世を生き抜くには、当主自身にも高い能力が必要かと。したがって姫は姫として置いておき、若き俊秀の者を登用次第、婚姻を結び一門衆に組み入れて、一気に天下を狙うべきかと思うが。」

 ここで義長、陶の意見を聞いて、何だか自分のことを批判されているように感じたが、あえてそのことには触れず、

大内義長「ふむ、どちらも一理ある意見なのだが、他の者はどう思う。」
阿蘇惟将「では新参の外交官である私の意見をお聞き下さい。益田殿、陶殿、御両者の意見はそれぞれもっともなことですが、この私が阿蘇山にて聞いた天の声を皆さんに伝えようと思います。」
大内義長「天の声じゃと?」
阿蘇惟将「はっ、天の声なのです。私が阿蘇山で天下の形勢をじっと眺めておりました頃、なにやら強い力に導かれて、陶殿がこちらにやってくるのが分かったのです。ちょうどその時、私は天の声を聞きました。それは、『これは大内リプレイである』というのと、『姫は私が長生きさせる』というものでした。そしてこの内容は姫が登場したときに皆に話せとも言われました。ですからこのことをお伝えしたかったのです。」

 解説:ちなみに私(クリスタルロッド)は、姫武将が出たら寿命の値だけは編集することにしています(^^;)

大内義長「ふむ、それでは天の声は大内家の家名と家紋を存続させよと言っておるのだな?」
阿蘇惟将「はっ、そのように思います。」
大内義長「それでは将来を考えると、姫を元服させた方がより長く大内家を存続させることができて、良いという訳か。思うにわしも自分で長生きはできぬだろうと思っとったから、姫は跡継ぎにするのが良かろう。では皆の者、異存はないか?」
家臣一同「ははっ、異存ありません」
大内義長「では決まりじゃ。姫は元服させることにする。」(横を向いて)「異存はないな?」
「なんかー、勝手に決められるのはしゃくだけどー、まあいっか。じゃあみんな、よろしくね」
家臣一同「ははーっ」
大内義長「それでは元服させる以上姫には新たに名前を付けなければならぬ。どんな名前がよいか、皆の存念を聞かせよ。」
松浦隆信「ところでお聞きしますが、姫の御幼名はなんでござるか?」
大内義長「それはわしが『藍』と名付けた。(ことになっておるらしい^^;)」
松浦隆信「ではそのままでは能がないので、『藍子』としてはどうであろうか?」
天野隆重「あいや待たれよ。当家は足利将軍家より『義』の字を許された家でござる。当家の正式な跡継ぎとなられる以上、『義子』とか『義美』と名付けるべきである。」
「ちょーっとちょっと、なにあたしに勝手にそんなダサい名前を付けようとするわけー。」
天野隆重「はっ、では姫はどんな名前がよいと思われるか?」
「そぉねー、やっぱりあのかっこいい篠原涼子ちゃんと同じ名前がいいわ。」
天野隆重「そ、それはいったい誰でござるか?」
「超ダサー、そんなのも知らないワケー。ほら、ファミリーマートのCMに出てたでしょ?」
天野隆重「(@_@)」←理解不能状態

 もともと姫は、後の世の光栄という会社が作りだしたかりそめの存在。なのでこの時代の人には理解不能なことを口走ってしまうのである。

大内義長「では姫は、『涼子』にしたいと言うのだな?」
「はいっ!」
大内義長「それではこれより、姫を『大内涼子』と名付ける。しばらくしたら官位を授けるゆえ、しばらくの間はわしの農政書をやるから農業に励んでくれ。」
大内涼子「バイオテクノロジーとか有機農法ならまかせてよ。」
大内義長「またそういう訳の分からぬことを言う。自ら鍬を持って耕すのだ。いいな。」
大内涼子「はぁーいパパ。」
大内義長「ではみなの者、この涼子ともども大内家をもり立ててくれ。」
家臣一同「ははーっ」


 こうして姫武将「大内涼子」が誕生しました。能力はほとんど父とかわらず、特殊技能は父と同じ「抜穴」とさらに「三段」まで所有しています。ただ戦闘30台で足軽D、鉄砲Eの能力ではこれを活かす場所はないでしょう(^^;) それで彼女に農政書を与えて、侍大将になるまで経験を積ませる予定です。

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激動の(笑)次回予告

 先回は次回予告の年号を外してしまったので、今回はあえて書かずに、要点だけを(笑)

 ついに毛利家との大戦争が勃発!? 大内義長も加えた全軍が進撃! 血に染まる広島平野! 果たして毛利の精鋭を相手に勝ち目があるのか? あえて出撃した大内義長の運命やいかに?

次回将星録大内リプレイ第4回「軍事演習」お楽しみに。

クリスタルロッドさん
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将星録 大内リプレイ 第4回

将星録 大内リプレイ 第4回

 リプレイもいよいよ4回目なのですが、今までずっと戦争のことを書かずにきてしまいました。それというのも、自分からはまだ動かずに、毛利軍の攻めてくるのをただ城のそばで防戦しているだけだったからです。それも、毛利軍は2〜3部隊でしか攻めてこないので、我が弘中、陶、百地の三羽ガラス(^^;)で余裕しゃくしゃくです。
 だが、ついに毛利軍に逆襲できる好機がやってきました。さて、我が大内軍はどのような戦略を採るのか、そしてどんな戦果を収めることができるのか。
 大内リプレイ 第4回、お送りいたします。

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軍事演習−1561年4月

 「あーあ、ひまだなあ・・・ずずっ」
と一人城内で茶をすするのは大内家筆頭家老弘中隆兼。彼は次回の移動力修行対象者であるため城から出られず、諸国の様子を出入りの商人などから尋ねては、ゆっくりと考え事などをしているのでありました。
 「尼子の福光城はいつでも簡単に落とせるのだが、毛利にも痛撃を与えてやりたいし、どうしたらよいものか。」
 どうやら彼は戦争がしたくてしようがないようです。それもそのはず、彼の能力は戦闘がもっとも高く、戦場で華々しく活躍したいと思っているのですが、今までにした戦闘は、田の中にはまりこんだ毛利軍を横からつついてあっけなく終わってしまうものばかり。これではつまらんとばかりに隣国の情報には常に気を配り、戦機を窺うのでありました。

 そんな彼のもとにびっくりするような情報が飛び込んできました。それは、「安芸の吉田郡山城に商人が訪れ、高相場につられて毛利は大量の兵糧を売却」というものでした。早速調べてみると、吉田郡山城の米倉には4000ほどしか兵糧がないとのこと。これは秋の収穫までぎりぎりしのげる量でしかないようです。これはしめたとばかりに殿に、
「毛利は今いくさ用の兵糧が不足しております。この機に出陣して毛利を苦しめてやりましょうぞ。」
これに対し大内義長は、
「そうか。ではそちを今回の戦奉行にするからよきに計らえ。」
「はっ、では早急に戦評定を始めたく存じます。」
 ということで早速呼び集めたのは、まず自分と、家老の天野隆重、部将の陶晴賢、侍大将の百地三太夫の計4名。身分は違えどみな大内家の主戦力となる面々である。

 早速陶が一言、
「ついに毛利に一泡吹かせられるのか」
と、とても嬉しそうに言う。そんな彼にクギを差すようだがきちんと状況を説明しなければなるまい。
「みな気がはやるのも分かるが、今回は毛利の兵糧不足につけ込んで、あわよくば敵の動員兵力を削り取ろうというのが主な目的である。よって無理に吉田郡山城には攻め込まず、敵を平野までおびき出してからゆっくりとたたくつもりだ。毛利元就や吉川元春などが出てくればしめたもの。二三ヶ月は無傷で引きずり回して兵糧をたくさん消費させてやるわ。」
「では拙者はひたすら逃げ回ればよいのですか?」百地三太夫が尋ねる。
「そうだ。最初は逃げて、機を見計らって反撃すればよい。」
「それなら拙者にお任せ下され。逃げるのと背後から襲いかかることなら得意でござる。」
「さすがは忍者だけのことはある。敵が来たらワシの後ろに隠れるか備後方面に陽動に出るか状況に応じて好きに行動するがよい。」
「ははっ、ではそうさせていただきます。」
「そしてワシと天野殿とで並んで壁となり、敵の攻撃を受け止める。互いに後ろをとられぬよう、連携をきちんと行う。」
「承知した。」天野隆重がゆっくりうなずく。
「そしてもし、敵軍を掃討後に敵が城から出てこなくなったら、すかさず城に取り付いて兵糧攻めにする。このために手の空いた内政組を城に待機させ、後詰めに用いる。しかし敵の出撃が止まらないようなら切りのよいところで引き上げる。それで、」
「それで・・・なんでござるか?」陶が尋ねる。
「引き上げの合図だが、(小声で)『・・・・・・・、がはは』ということにしよう。」
「その最後の『がはは』というのはいったい・・・」
「ワシのくちぐせじゃ。まあ気にするな。それではみな、武運を祈る。」
「おお待て、今回はわしも出陣するぞ。」
「おっ、御館様!」
 突然戦評定に乱入してきたのは大内義長である。
「このわしの五千の兵がいれば何かと役に立つであろう。」
「しかし御館様は戦に不慣れでいらっしゃいますでしょう。」
「心配はない。わしはゆっくり後ろで観戦するつもりじゃ。しかももしもの時のために、この名馬でもって自分だけは逃げてくることができるからな。そうそう、馬術書も含めればここにいるみなに1つずつ配れるぞ。ほれ、取るが良い。」
 そう言って名馬や馬術書を配る義長。何だかはた目には物で釣っているような感じでもある・・・

 ともあれ義長の出陣も(無理矢理?)決まり、移動力の高い百地と陶の二部隊が我先にと駆けて行く。続いて弘中、天野の両将が佐波川付近まで進出し、最後に大内義長の大部隊がゆっくりと進軍する。5月には先陣が広島平野(後の世の)に着陣し、6月になると毛利軍が出陣した。この時点で吉田郡山城の兵糧は3ケタ台になっているようだ。このままいけば7月には兵糧は0になり、8月には城の兵士がごそっと減るはず。9月になると収穫なので、1ヶ月分しか敵兵を減らせないのが痛いが、まあそれは仕方のないこと。大内軍には吉田郡山城を攻めるだけの力がないのだから。

(ここから戦場の実況中継となります)

 さて6月の状況です。順番は大内家に先に回ってきました。そこで敵軍を呼び込むために、陶晴賢が城に続く一本道の出口に進軍して陽動をかけます。残りは広島平野の西側に南北に並んで配置しました。毛利家の動きは、毛利元就、吉川元春、安国寺恵瓊が出陣し、城内には誰も武将がいない状態になっています。安国寺はともかく、毛利、吉川と最強の二将が出陣してきたのは非常に手強いです。とはいえ今回の目的は敵の動員兵力を削ることですから、あまり気にしないことにしましょう。

 7月になりました。毛利家の順番が先になり、毛利元就が陶晴賢に正面からぶつかってきました。元就の圧倒的な強さに陶軍は支え切れずに敗退。その後ろから吉川、安国寺の部隊が広島平野に出てきました。さて、大内家の番です。

「むう、陶殿がやられたか。しかし、毛利の軍が残れば兵糧の消費が多くなって好都合だ。さて、物見の者の報告はまだか」
 今回の作戦の総大将である弘中隆兼がつぶやく。そこへ農夫姿の者がやってきて、
「申し上げます。只今吉田郡山城の米倉には1粒も兵糧がありません。それでいくらか兵が逃げ出している模様です。」
「そうか。では引き続き探索を頼む。」
「ははっ」
 農夫姿の間者はきびきびとした動作で走り去って行く。あれで敵領に入ると少しも怪しまれないのだからたいしたものだ。百地殿の教育の成果だろうか。
 そんなことより毛利軍は兵糧切れのため今から2ヶ月間兵を出せなくなっているようだ。これは大きなチャンスである。そこで総大将の弘中、当初の目的を改め、
「全軍総攻撃ーーぃ!!」
の大号令を発する。まずは目の前の吉川、安国寺を叩かなければならない。まず吉川軍の横を突いたのが天野隆重の3750の兵。これは最初の一撃で敵の1部隊に大ダメージを与えたが、後衛の弓攻撃がさほど効かず、その後の反撃でほぼ一方的にやられまくる。結局天野隊は全滅し、吉川軍は約1300の損害に終わった。続いて後ろに回り込んだ百地三太夫の2500が吉川軍の残りを蹴散らす。さて目の前に残るは安国寺恵瓊の部隊。外交僧として傑出した働きをする彼も兵を率いれば並み以下の弱将。誰が叩くかと思案していると、
「ここはわしにまかせてくれんか。」と大内義長が軍勢を進める。ここで弘中、止めても良かったのだが、御館様に戦慣れしてもらうのに格好の敵であると思い、道を開ける。
「皆の者ー、わしに続けー」
名馬にまたがり、分不相応なほどの名槍を構えて突進していく大内義長。彼が走るだけで安国寺軍は次々と崩れていき、結局義長は走り回っただけで勝利する。ところが・・・

 「むうっ、これは早まったか」
 ふとつぶやく総大将の弘中。それもそのはず、残る毛利元就軍がやっかいな所にいるのである。(下図参照)

    山山 城 山
川山  山    山
川川川★  山山山山     ★…毛利元就軍
山山川 山山山
  川            ☆…大内軍
  川 ☆☆
  ☆         (山と川の位置に注目!)

 ごらんの通りで、移動力修行済の武将でも毛利元就を横からつつくことができないという最悪の状態です。このまま正面から当たっても大損害は必至でひょっとすると我が軍が全滅の可能性もあるでしょう。こうなっては攻勢はあきらめて敵の出方を待つしかありません。まだ移動してない弘中軍は大内義長の後方を守備します。

 さあ8月です。この月も毛利軍が先になりました。果たして元就はどこに突っ込んでくるかと待ち構えていると・・・
「おっ、御館様ーーー」
敵の計略にはまり大混乱に陥る大内義長軍。さては出陣してない小早川隆景にやられたかとほぞをかむ弘中。しかし無情にも毛利元就軍は混乱中の義長軍に突っ込んでくる。
「あーれーーーー。わ、わしの軍勢が散っていく。こうなってはしかたない。自分だけ逃げよう。」
名馬を駆り一人逃げ出す大内義長。彼に従っていた5000の軍勢はもういない。
 毛利家は更に2部隊が城から出陣してこの月の行動を終えた。へっ? 新たに出陣だって?
「も、申し上げます!」
行商人姿の男が弘中の前に出てくる。この男も吉田郡山の探索の任に就いている者だ。
「吉田郡山に商人が現れ、現在城の米倉にたくさんの兵糧が積み込まれております!」
「なんだとー。わ、わかったもうよいさがれ。」
これでは城攻めどころではない。弘中はすかさず総退却の号令を発する。

(大声で)「こたびは良き軍事演習であったわ。がはは」

号令は瞬く間に全軍に伝わり、後詰めとして城から出陣したばかりの益田、吉見、松浦の各将が引き揚げていく。さて前線に残るは総大将の弘中と百地の2将。何とか退却せねばならないのだが、目の前には毛利元就の軍がいる。そこで百地が、
「移動力の高い拙者がしんがりをつとめますゆえ、総大将は先にお逃げ下され。」
そうは言われてもまだ戦闘をしていない弘中は不満で一杯である。それにこの敗軍の責任を取らなければならないので、
「わしは元就を叩く。もし討ちもらしたらそなたがとどめを刺してくれ。」
「・・・わかりました。」
満を持して元就軍の左側面から突っ込む弘中軍。こちら側は陶晴賢が反撃して消耗していたため最初の突撃で2部隊が崩れる。その後元就はしぶとく反撃したが、弘中軍の鋭鋒すさまじく、もう1部隊が全滅する。
 あとは元就の本隊をつぶすだけとなった時、弘中軍に酒の臭いが漂い始める。祝杯をあげるにはまだ早いぞと言ってもおさまらず、勝負はお預けとなる。ここで百地は、元就をつぶさねば我らは全滅すると思い、自らを先頭に陣形を組み直し、悲壮な覚悟で元就の後方から突撃する。初撃で元就本隊を混乱させることができ、なんとか2ターンで元就軍を撃破できた。

 9月は大内家に先に順番が回ってきたので、百地軍は全速で撤退し、混乱から覚めた弘中軍も後方を気にしながら陣を後退させることができました。毛利軍は追撃をあきらめたようです。

(実況中継ここまで)

 弘中隆兼は無事に山口城に帰還できたが、今回の戦は当初の目的を忘れ総攻撃に走ったために悲惨な結果となってしまいました。しかし城の兵士数を比べると、毛利軍の方が兵の損失が多かったようです。やはり兵糧不足が相当なダメージを与えたようで、その意味では目的を達したと言うこともできるでしょう。(^^;)
 さあここから先我が大内家はどんな戦略を採るのか、果たして領土拡大はなるのか、強力な毛利家にどう対処するのか、それは次回のお楽しみ。(笑)

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次回予告

 先回の敗戦で毛利憎しの一色に染まった大内家。果たして毛利打倒の策は見つかるのか。そんな中で、九州では新たな動きが!
次回将星録大内リプレイ、「波状攻撃」 乞うご期待。

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