鬼義重さん
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東海道中御城巡り『のぞみの車窓から』
この物語は私が仕事にて、とある任務を遂行した時の道中記であります。
物語を語るきっかけとして、歴史ファンの方からそうじゃない方まで歴史を身近に楽しんでいただきたいと思い筆を執りました。
また、この物語はバーチャルリアリティ的に歴史を語っているため、歴的で無い部分がかなり在り、歴史ファンの方には失礼な文だと思いますが、気にせず軽い気持ちで読んでいただければ幸いです。
その1.プロローグ
台風一過のとある日、いきなりビジネスの任務の司令が下る。
『あー、突然だが、広島の尾○って行ったことある?』『はあ?』
『今から尾○へ行ってくれないか。』任務ということもあり
『はい、わかりました。』、ということで某県某市より広島の尾○までの道中記が始まるのであった。
その2.某駅より東京駅
某駅より上野まで特急『スーパーひ○ち』により一路上野へ一直線、もちろんビジネス切符にて乗車した。某駅のみどりの窓口にて座席指定を受けようとしたが、すでに指定席は無く、泣く泣く自由席へ(新幹線の予約は右の窓側で取れました)、時計に目をやると10時で、列車がプラットフォームへ到着する。運良く自由席に空きが有り無事着席できた。
しかし煙いな...ああ、喫煙車両であった。たばこを吸わない身には結構つらい。
..約2時間半列車に揺られ無事上野駅到着。上野駅から山手線にて東京駅へ難なく到着。(JR東海さんへ『う〜ん、東海道新幹線も早く上野へ乗り入れちくりー。』)
その3.東京駅にて
山手線ホームより新幹線ホームへ、時計に目をやると12時半、新幹線ホームにて買い物をする、まずは弁当(リッチに握り寿司と野菜サンドを購入『うーん、新幹線ホームはやっぱり違う...何が?』)、新聞、お菓子、飲み物と、そうこうしている間にのぞみ号がプラットフォームへ到着(新型車両じゃないのが、少し残念)。
のぞみ号へ乗り込む(さすが全席指定じゃ!さっきのスーパーひ○ちとは違うな...座席と座席の間が凄く広く足が余裕で組めるではないか。おまけにシートは飛行機の様にバケット形状『感動!!』)
その4.のぞみ号東海道へ
東京駅を出発し、箱根を越えると富士山が見え始めた。富士山をバックに握り寿司を摘まむ。『おお、富士山をバックに寿司とはちょっと感動..』 富士山を越えると富士川、大井川を渡り右側に小高い丘の上に掛川城の天守閣が見える。(掛川城については、永正10年、今川氏の家臣朝比奈氏が築城、天正18年秀吉により山内一豊が入封。小ぶりではあるが三重の立派な天守(高知城似)を構えている)
浜松付近を通過中、浜松城らしき丘が見えるが確認できず。(浜松城は、元亀元年徳川家康が築城)
浜松城を過ぎ浜名湖へと、と突然前方より『シュー』(自動ドアの音)『うなぎ〜ぱい、うなぎ〜ぱい』ハウス○がや風の売り子さんだっだ。
そうこうしている内に名古屋へ到着、人がどっと乗り込みとても賑やかな雰囲気。旧名古屋球場を越え少しすると、右側に黒い天守閣が『お、清洲城だ。』(応永12年斯波義重(同じ名前だ)が築城、弘治元年織田信長が居城とする。)
実は本当の本丸は新幹線の真下に在り、有名な清洲同盟や清洲会議の舞台となった所の真上を通過。今回の東海道中御城巡りのハイライトであり、通過中の一瞬ではあるが非常に感動した。と突然後方より『シュー』(自動ドアの音)『ういろ〜、ういろ〜』ハウス○がや風の売り子さんだっだ。
『すいません、ういろう2つ、ひとつは抹茶ね!』『はい、2400円になります。おおきに』ナニワの人だった。
東山トンネルを抜け、京都だ。『新しい駅ビル?が景観を遮っている。残念!』京都駅から左側から東寺の五重塔が見え、京都も無事通過。
大阪へ到着、またまた人が乗り込み、ほぼ満席常態に、『しかし皆話声がでかい。完全に関西だ(おいおい、昼間からビールのむなよ!)』。
しばらくすると街中に上空すれすれに飛行機(JASのMD90黒沢明監督のレインボーカラー仕様)が降りてくる。伊丹空港かな?
しばらくすると姫路駅(のぞみ号は通過)手前から立派な丘の上に姫路城が見えてくる。
(元弘3年赤松則村(円心)が姫山に築城。以後、山名氏、小寺氏の居城となり天文14年小寺氏の命を受け黒田重隆が入城、天正5年に秀吉が黒田孝高から姫路城を譲り受ける。)
岡山へ到着、岡山城は遥か南か?ここでのぞみ号からひかり号へ乗り換えだっ。
のぞみ号を降りお土産のきび団子を買い約20分、ひかり号が到着し早速乗り込む。
(100系の車両)う〜ん、さすが初期設計が昭和39年、作りのしっかり感が違う。(プラスチックの厚みや鉄板の厚みが厚い、ぜんぜんのぞみ号のアルミボデー(正確な英語の発音はボデーに近い)とは違うぞ〜。)
大小トンネルをいくつも過ぎ備後福山へ、福山駅のすぐ右側には、福山城が(福山城は、元和6年から8年にかけ、水野勝成が常興時山に築城。余談ではあるが、水野氏の第6代藩主勝長は元禄13年下総結城に移封されるが、水野氏の家紋が我家の実家の家紋と同じ『抱きおもだか』である。うーん、これも何かの因縁か?)
その5.目的地尾道へ
またまた、大小トンネルをいくつも過ぎやっとこさ尾道駅へ。その日は見てきた御城に感激しながら、翌日の任務に備えた。
翌日、無事任務を遂行し、後は来た道を戻るだけだった。(宮島を見たかったのだが、時間の都合上無理だったのでヤムナシか。)
その6.エピローグ
なお、帰りの話は東京駅まで、座席が廊下(車両の真ん中)側だったため、外の様子はあまり見れなかったので、報告致しません。
この物語を読んでいて、新幹線からはもっと有名な史跡がみれるポイントがあることを知っている人は多々いらっしゃると思いますが、今回の『東海道中御城巡り』は、突然の出来事を想いついたまま語った物語ですので、軽く楽しんでいただければ幸いです。
今度、プライベートで行く機会があれば次回の報告はあるかどうかはわかりません。